鉄鋼業界における60年間以上のアプリケーションに関する専門知識が生み出したAMETEK Landのスラグ検知システム(SDS)は、歩留まりを向上し、高品質な鉄鋼を提供し、コストのかかる下流工程の処理を削減します。さらに、とりべ耐火物の摩耗低減という利点もあります。
スラグと鉄鋼のレベルはタップの終わりで急激に逆転します。とりべ内のスラグが過剰なレベルになることを防ぐためには、アラームのトリガー後に、迅速にタップを終了させる必要があります。SDSは高解像度の熱画像カメラを使用して、鉄鋼とスラグのレベル遷移を検出します。専用熱画像カメラは、過酷な動作環境への耐久性を備えた設計と、特定の波長を利用することにより、フュームや煙などにより生じる「ブラックアウト」を低減します。オペレーターは、リアルタイムに表示されるデータを使い、タッピング工程に関する情報に基づく意思決定を行うことができます。
ステンレス鋼を含む二次精錬炉(EAF、BOFなど)のオペレーターに適しています。ご要望により、銅、プラチナ用のシステムもご用意いたします。システムは、必要に応じてフリーボードの高さを示すこともできます。
製品の品質向上
SDSを使用すると、各タップ終了時のオペレーターの応答時間と一貫性が向上することが実証されています。その結果、従来のストリーム監視法と比較して、スラグの深さは最大25%削減されます。
下流工程コストの削減
下流工程に要する時間と材料のコストが増加することは、稼働中のプラントの大きな負担になる可能性があります。スラグの混入を制御することにより、コストのかかる下流工程を削減または排除し、プラントの処理能力と操業のマージンを改善することができます。
自動運転
タップを開始すると、ストリーム識別アルゴリズムを備えたアプリケーション専用ソフトウェアがそれを記録し、品質管理用にデータログとグラフを生成します。一般的な設置環境における信頼性の高い動作を保証するために、ストリームトラッキングメカニズムが組み込まれています。オペレータが定義した量を超えるスラグが発生すると、自動的にアラームがトリガーされます。このシステムは装入量に関わらず、オペレーターの介入を必要とすることもなく、鉄鋼/スラグを正確に確実に検知するように設計されています。
スラグ検知システムは、製鋼施設におけるスラグの混入を監視し削減するAMETEK Landの決定的なソリューションです。スラグの混入を削減し、コストを節減し、オペレーターの安全性を向上させることが証明されています。